養蜂技術指導手引書(令和4年度)
当協会は、令和4年度持続的生産強化対策事業 養蜂等振興強化推進事業(全国公募事業)を実施いたしました。
本事業においては、蜜蜂の飼育管理など技術指導者育成のための飼養管理技術、専門的知識の普及を行うため、令和3年度養蜂等振興強化推進事業(全国公募事業)で作成した『養蜂技術指導手引書Ⅴ 養蜂における衛生管理-ダニ防除技術(再改訂版)』を基に、令和4年度養蜂等振興強化推進事業(全国公募事業)で実施した総合的病害虫管理体系(IPM)に関する情報の追加及び誤字等を加筆修正し、作成いたしました。
また、令和4年度は新たにミツバチの生物学を中心にまとめた『養蜂技術指導手引書2022 ミツバチを知るためのミツバチデータブック生物学編』を作成し、養蜂技術指導手引書Ⅴ及び養蜂技術指導手引書2022を用いて講習会を実施いたしました。以下は講習会で使用した手引書です。
なお、技術的な問題からPDF形式でアップロードが出来ないため、外部のサイトからダウンロードしていただく形式になっております。状況が改善出来次第、こちらのページを更新いたしますのでご了承くださいますようお願いいたします。
使用サイト:Googleドライブ
ダウンロードはこちらより
以下の手引書をアップロードしております。
2.養蜂技術指導手引書2022 ミツバチを知るためのミツバチデータブック生物学編
※まとめてダウンロードもしくは個別にダウンロードをクリックしてください。
令和4年度養蜂技術指導講習会(オンライン)の録画データについて
令和4年度養蜂等振興強化推進事業(全国公募事業)において令和5年1月16日に実施した養蜂技術指導講習会(オンライン)の録画データについて、以下のとおり掲載いたします。
講習会(オンライン)で使用した手引書及びスライド(情報提供1、2のみ)については、以下のサイトからダウンロードくださいますようお願いいたします。
ダウンロードはこちらより
座学講義1「ミツバチを知るための生物学」
講師:中村 純 氏(玉川大学農学部先端食農学科 教授)
座学講義2「養蜂における衛生管理 ダニ防除技術」
講師:中村 純 氏(玉川大学農学部先端食農学科 教授)
情報提供1「ダニ駆除剤 チモバール」
講師:光畑 雅宏 氏(アリスタライフサイエンス株式会社 マーケティング部 プロダクトマネージャー(送粉昆虫担当))
情報提供2「総合的病害虫管理体系(IPM)について」
講師:光畑 雅宏 氏(アリスタライフサイエンス株式会社 マーケティング部 プロダクトマネージャー(送粉昆虫担当))
質疑応答
令和5年1月16日に開催した養蜂技術指導講習会(オンライン)のQ&Aについて、以下のとおりまとめました。
いくつかのカテゴリに分けておりますので、ご興味があるカテゴリをご覧ください。
◆ ミツバチの飼育関連
Q1:砂糖水、人工花粉のタイミング等が詳しく知りたいです。
Q2:ミツバチ用栄養剤(ビーハッチャー、アピタミン、スーパービー等)の効果が出やすい使うタイミングをしりたい。
Q3:採蜜期に分蜂が多く、予期せぬ時に起こるので、あらかじめ察知できる方法とか、人工分蜂の仕方等、具体的に教えていただけるとありがたいです。
Q4:女王蜂の交尾率をあげる方法が知りたい。
Q5:効果的な越冬の仕方や増群について。
◆ ミツバチヘギイタダニ防除関連
Q6:巣枠を利用し、雄蜂巣を除却する方法は興味深かったが、後処理の難しさも感じた。具体的な処理の方法があれば知りたい。
Q7:IPMの話題の際にイチゴのハダニの話が出ていたが、天敵であるカブリダニを利用した防除が行われていると聴く。そのような方法をヘギイタダニに活用することは難しいのか、また、ポリネーション先がカブリダニを利用していた時、蜜蜂に悪影響は特にないのか知りたい。
Q8:シュガーロールのみつばちサンプリング方法について
Q9:ギ酸およびシュウ酸の使用方法や製品情報
◆ ミツバチの疾病関連
Q10:腐蛆病の予防・対策、診断法について
◆ 衛生管理関連
Q11:次亜塩素酸水を用いた巣板の衛生管理方法や消毒剤の使用方法、枠や巣箱、道具の消毒方法について知りたい。
◆ はちみつ関連
Q12:バロア症防除剤が、蜂に付着することで、採取した蜜に混入して、薬剤が検出されたり、味や人体への影響は少なからずあると、考えた方がよいでしょうか。
◆ 花粉交配(ポリネーション)関連
Q13-1:イチゴハウス等で受粉用にするミツバチの管理方法
Q13-2:ハウス内でのミツバチの生活環境及び健康状態の変化(野外との比較)
Q13-3:ハウス内でミツバチを長持ちさせるための方法はあるのか?
Q13-4:なぜハウス内でミツバチが大量死する現象が起きてしまうのか?
◆ ニホンミツバチ関連
Q14:アカリンダニの疫学・対策についてもご教授いただきたいです。
Q15-1:アカリンダニ症に関しては認可されている有効な薬剤は無い現状で、有効な予防策及び発生後の有効な対策についてお願いします。
Q15-2:アカリンダニ対策として、メントールの話がたまに出ますが、法的には認可されていませんが、実際には多くの利用があるのでしょうか。
Q16:ニホンミツバチの衛生管理
◆ その他
Q17:通常だいたい地上から20~30cm程度離して設置していますが弱群や越冬中、雨天に他の虫が入り込むことがあるので確実な防除方法があったら教えていただきたいです。
Q18:蜂場にゴキブリが発生することがあり、誘因粘着剤を使用して対処しているがなかなか減らない。フィプロニルを有効成分とした薬剤は巣箱の周りで使用するとミツバチに影響があるのではと思い控えているが、有識者の意見を伺いたい。
Q19:ニセアカシアの増殖を山林に植えられるのか?年数が経過したアカシアはバイオマスに利用する。
Q20:蜜源植物にも様々な種類があるが、1つの植物からどの程度の花粉・蜜が取れるのか、それによってどの程度蜜蜂が養えるのか、あるいは生産物(種蜂や蜂蜜、蜜蝋など)が得られるのか、具体的イメージが沸きづらい。図鑑によっては、★の数や「◎、○、△」などで示すものもあるが、蜜量・花粉量など数値化できないか。例えば、「レンゲの畑10aあたりおよそ○群の飼養ができる」「カンキツ果樹園○haだと○kg程度の蜂蜜生産が期待できる」など、行政・養蜂家(特に新規)双方にとってわかりやすい。
Q21:本県は蜂群数が全国一となっており、蜂群急増に伴い過密が問題となっている。一方で、都市化が進んだことにより蜂場周辺に住宅地が増加し、周辺住民から糞被害の苦情が県に寄せられるケースが増えてきている。他の家畜と異なり養蜂家が取れる対策が少ないうえに、過密なため代替地の確保も困難であり対応に苦慮している。糞被害について、養蜂家が取れる対策、一般市民が取り得る対策があれば教えてほしい(移動させる、巣箱の向きを変える、白い布を張るなどの対策は既に知っているので、別の手法があれば知りたい)。
Q22:養蜂家同士の距離の配置や種類ごとの注意点を知りたい。
Q23:農薬による被害軽減について。巣門の開閉や巣箱の移動等物理的な対策はありますが、養蜂家の負担が大きいと感じています。負担が軽い方法で被害軽減さくはないでしょうか。
Q24:シュガーロール法でなぜダニが落ちるのか気になります。。
Q25:みつばちは進化したのか。する可能性はあるのか。。
Q26:ダニが体表についたミツバチは集蜜可能(外勤)なのか。。
Q27:ダニにつく(天敵)ダニ?はいるのか。
Q26:ダニが体表についたミツバチは集蜜可能(外勤)なのか。。
Q28:北国での定飼ということもあり、スロベニアの蜂小屋、A-Z hiveを採用しています。このような飼い方をされている養蜂家が他にもいらっしゃれば教えてほしい。
新規の代用花粉による省力化等事業アンケート調査結果について
令和4年度養蜂等振興強化推進事業「新規の代用花粉による省力化等事業」において実施したビーブリードプラスのアンケート調査をもとに、以下の技術指導マニュアルを作成しました。