養蜂技術指導手引書(令和5年度)

当協会は、農林水産省令和5年度持続的生産強化対策事業 養蜂等振興強化推進(全国公募事業)を実施いたしました。

本事業においては、蜜蜂の飼育管理など技術指導者育成のための飼養管理技術、専門的知識の普及を行うため、令和3年度養蜂等振興強化推進(全国公募事業)で作成した『養蜂技術指導手引書Ⅲ 養蜂における衛生管理-消毒技術(再改訂版)』及び令和4年度養蜂等振興強化推進(全国公募事業)で作成した『養蜂技術指導手引書Ⅴ 養蜂における衛生管理-ダニ防除技術(再改訂版)』を加筆修正し、講習会で使用しました。

また、令和5年度はミツバチの生物学を中心にまとめた『養蜂技術指導手引書2023 ミツバチの生物学を養蜂に活かす』を作成し、令和4年度に作成した『養蜂技術指導手引書2022 ミツバチを知るためのミツバチデータブック生物学編』と併せて講習会で使用しました。以下は講習会で使用した手引書です。

なお、技術的な問題からPDF形式でアップロードが出来ないため、外部のサイトからダウンロードしていただく形式になっております。セキュリティによりダウンロードが出来ない場合は、申し訳ございません。状況が改善出来次第、こちらのページを更新いたしますのでご了承くださいますようお願いいたします。

使用サイト:Googleドライブ
ダウンロードはこちらより

以下の手引書をアップロードしております。

1.養蜂技術指導手引書Ⅲ 養蜂における衛生管理-消毒技術(再改訂版)
2.養蜂技術指導手引書Ⅴ 養蜂における衛生管理-ダニ防除技術(再改訂版)
3.養蜂技術指導手引書2022 ミツバチを知るためのミツバチデータブック生物学編
4.養蜂技術指導手引書2023 ミツバチの生物学を養蜂に活かす

令和5年度養蜂技術指導講習会(リモート)の録画データについて

令和5年度養蜂等振興強化推進(全国公募事業)において令和6年1月15日に実施した養蜂技術指導講習会(リモート)の録画データについて、以下のとおり掲載いたします。

講習会(リモート)で使用した手引書は、以下のサイトからダウンロードくださいますようお願いいたします。
なお、講習会で使用したスライドについては、著作権等の都合から配布することが出来ませんのでご了承ください。

使用サイト:Googleドライブ
手引書のダウンロードはこちらより

座学講義1「ミツバチの生物学を養蜂に活かす」

講師:中村 純 氏(玉川大学農学部先端食農学科 教授)

座学講義2「養蜂における衛生管理 消毒技術」

講師:中村 純 氏(玉川大学農学部先端食農学科 教授)

座学講義3「養蜂における衛生管理 ダニ防除技術」

講師:中村 純 氏(玉川大学農学部先端食農学科 教授)

スーパービーⅡ 技術指導マニュアルについて

令和5年度養蜂等振興強化推進事業「新規のミツバチ健康飼料による省力化等事業」において実施したスーパービーⅡのアンケート調査をもとに、以下の技術指導マニュアルを作成しました。

スーパービーⅡ アンケート結果報告

機能微生物を生きたまま粉末にした製品スーパービーIIの使用において、(菌液を凍結した)従来品よりも簡便になるか否かにつき、2023年7~11月の期間に、会員の方々にアンケート調査のご協力をお願しました。

従来の凍結製品(菌液)は、2006年発売以来70%近くの会員にご使用いただきましたが、保存、運搬や溶解に手間がかかり不便と指摘されています。

今回の製品では、凍結乾燥(フリーズドライ)により、細菌株を生菌粉末にしたため、養蜂への給与に際し常温での取扱いが可能になりました。また菌が高濃度濃縮の状態で、さらに生残率は80%以上であるため、強い拮抗作用や建勢増進効果を現わします。

また微生物は、概して培養を続けることでその活性が低下しますが、本製品では、安全を確認したゲル状構造物質と超低温装置を組み合わせ、初期の(自然界より獲得した)原株を多数のバイアルとして保存・使用しているため、当初の高い機能を再現します。

今回のアンケートでは、従来の凍結品と粉末製品とにおける利便性および嗜好性の比較、そして、ハウス内で使用する花粉交配群の活力についてご質問し、137人の会員のほぼすべて(136件)の方々よりご回答を頂きました。ここに、ご協力に厚く御礼申し上げますとともに、その結果についてご報告します。

スーパービーIIの試用時期は、アンケート回答期間が7~11月と限定されたこともあり、8、9、10月でした。投与した蜂の種別では、採蜜群が一番多く、投与目的は、建勢安定、健康維持が主となっています。投与方法については(図1)、糖蜜(砂糖)液への混合が一番多く、次いで、噴霧、代用花粉に添加、直接散布の順でした。利便性についての従来製品との比較では(図2)、簡便になったとした回答が86%となり、嗜好性についての比較は(図3)、高いが26%、同程度が59%でした。そして新製品と従来品のどちらを選択するかの設問では(図4)、前者選択が86%強、従来品は1件で、どちらでもよいとした回答は9%強です。さらに、代用花粉に混合した場合の嗜好性の相違では(図5)無回答が多く、ハウス内での花粉交配群の損耗については、製品の使用要請時期と実際の作業期間とが一致しなかったため、ほとんど回答が得られませんでした。

全体を通しては、扱いが簡便になった、蜂の活力向上が見られた、価格がより安ければ使用する、ハウス内での使用時期からずれていたなどのコメントをいただき、今後、皆様の貴重なご意見を基にして、製品のいっそうの向上に努めてまいります。

本調査では、建勢、採蜜のおいそがしい時期にもかかわらず、ご試用・回答をいただき感謝申上げますと共に、本事業を企画・推進した(一社)日本養蜂協会に御礼申上げます。

(バイオプロジェクト株式会社・代表 前田昌調)

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