ミツバチにおける病気の種類と管理方法
人と同じようにミツバチもさまざまな病気や天敵の脅威にさらされています。特にセイヨウミツバチは、家畜化が進んでいるため病気によっては壊滅的な被害を及ぼすものが少なくありません。
家畜伝染病( 法定伝染病) に指定されている腐蛆病( アメリカ腐蛆病、ヨーロッパ腐蛆病) 、そしてミツバチヘギイタダニのバロア病の対策は、養蜂を行う上で最も重要です。捕食性天敵であるオオスズメバチやクマの被害も無視することが出来ません。

法定伝染病・届出伝染病
ミツバチには家畜伝染病予防法(※1)により定められている伝染病が存在します。家畜伝染病(法定伝染病)と届出伝染病(※2)に大別され、家畜伝染病(法定伝染病)として、腐蛆病の一種が定められており、届出伝染病として、チョーク病、バロア病、ノゼマ病、アカリンダニ症が指定されています。これらの病気が発症した場合には、最寄りの家畜保健衛生所まで報告する必要があります。
(1)家畜伝染病予防法は、家畜の伝染性疾病(伝染病)の発生の予防、及びまん延の防止について定めた法律です。2条1項では、ミツバチがもたらす腐蛆病を含め、具体的に26種の伝染性疾病が定められています。
(2)届出伝染病については、家畜伝染病予防法4条1項の委任を受けて、家畜伝染病施行規則2条で71種の伝染性疾病が定められています。
(2)届出伝染病については、家畜伝染病予防法4条1項の委任を受けて、家畜伝染病施行規則2条で71種の伝染性疾病が定められています。